愛を注ぐ
「ご主人様!」 調教部屋の扉が開き、ロビンの愛する主人が入ってきた。 ロビンは嬉しい気持ちそのままに、その靴に口付け、伸び上がって甘える。
だが、部屋の入ってきたのは主人だけではなかった、彼に続き、立位で首輪を付け、後ろでに拘束された、大きな男と黒人のアクトーレス。 主人の一歩後ろに控える男は、後手に拘束されながら下卑た所は微塵も無く、かえって彼の胸筋の美しさを強調しているよだ。 リードに繋がれながら、主に従属していると言うより、擁護さえしているようで、主人の存在に威厳を与えている。 そして、その瞳の色に目を見張らされる。
「・・・ミハイル・バウマン? ご主人様この犬はミハイルですか?」 「そうだよ、良く知っているね。」 「ええ、みんなが噂していました。凄く美しい大型犬がいるんだと、その瞳はワインのロゼのようだとか、暁の薄紅の空のようだとか、身体は男神のように神々しいと。」 本当だぁ。と、ロビンは羨望や嫉妬より素直に感嘆な声を上げる。 そして、みんなが羨ましがるほどの美しい犬を飼っている自分の主人をより誇らしく思う。
「そうかな? お前の尻の方が可愛いよ。」 主人はそっけなくロビンの褒め言葉を流し、その臀部を両手で掴んだ。
「ご主人様・・・。」 こんなに美しい犬より、良いと言われ、ロビンは嬉しくなる。 ロビンが主人に甘えしな垂れかかっても、ミハイルはじっと主人を見詰め表情を変えない。
「さあ、ロビンその可愛い尻で私を楽しませてくれ、水遊びをしよう。」 シリンジと微温湯をアクトーレスに用意させる。主人はこの遊びに冷たい水を使う事を好まない。 「ご主人様。浣腸はすませましたが・・・・」 「私がしたいんだ。」
主人が膝を折ることが無いように、ロビンは診察台の上に脚を開いて座った。 アクトーレスがワゴンにゴム管とお湯の入った桶と、シリンジを準備する。
「ご主人様、浣腸してください・・。」 ロビンが恥ずかしげにお願いする。 瑞々しい大腿の裏から、臀を拡げ肛門を晒す。 淡い陰りのある肛門に触れると、ロビンは期待にため息を零す。
主人が肛門にゴム管を差し込む。 少し、くすぐったい。 丁寧な 愛に満ちた行為に感じる。
シリンジから生暖かい湯が注がれる。 「・・・あぁっ ぁっ・・」 これは、貴方の愛。 もっと、もっと注いで欲しい。
主人は無防備な姿のロビンに優しく話しかけながら、湯を注入する。 「こんな所にお湯を入れられて嬉しいのか?」
(はい、ご主人。様貴方が下さる物なら、なんでも)
声には出さないが、ゆるく立上ったペニスと弛緩した貌が雄弁に伝えている。
「その犬も洗ってやれ。」 主人が視線を逸らす事無く、アクトーレスに命ずる。
床のパネルを開け、蛇口にチューブをとりつける。 アクトーレスは慣れた事務的な仕草で 大きな犬を四つん這いにさせ、肛門にチューブを差し込む。
ミハイルは静かで従順だ。 そのロゼの瞳のみヒタリと主人を見詰めている。
主人は丁寧にロビンの肛門に湯を注ぎ続ける。 50ccづづ。優しく声を掛けながら、 犬の若い大腿筋や、腹筋が震えるのを楽しげに見詰めている。
「そのままだ。蛇口は締めなくて良いよ。」 アクトーレスがミハイルのお湯を止めようとしていたのを、主人が制止する。
その声にロビンはぎょっとした。 ミハイルのうめき声が聞こえる。 主人を見詰め続けていた瞳も閉じ、両肘を床につき、拳を握り締め、便意とそれに構わず注がれ続ける湯圧に耐えている。
ミハイルの声に同調するようにロビンも下腹部に苦しさを覚える。 「ご主人様・・・。もう・・、もう・・・。」
「もう我慢できないか?」 「・・はい。」 「そうだな2?は入ったかな。」
主人がそっとノズルを引き抜く。 「・・・ぅつ!」 主人が肛門に指を当て栓をしてくれる ふっくらと膨れた入り口の襞や会陰の感触を味わいながら、 「私の服を汚すなよ。」と命ずる。
ロビンは口を開け浅い息で喘ぐ。 少しでも腹圧を加えると、出てしまいそうだ。 主人の指を、服を汚してしまう。
ロビンは耐えつつ、診察台から、椅子へ移動する。 椅子と言っても座面はU字型に切り取られ、下に洗面器が置かれている。 そこに脚を揚げ、陰部をさらした状態で、座る。
主人は肛門に当てていたた指を、そっと中にもぐりこませる。 「・・・・あっ!」 限界ギリギリの便意に耐えるロビンは必死に穴を閉じようとする。 主人はその健気な括約筋の締め付けを楽しんで味わい、 指を出し入れした。
主人が指をもう一本添えて入れようとしたところで、ロビンは耐え切れず、腹の中のものを洗面器に勢い良くぶちまけていた。 数度にわたり、大量の湯を排泄する。
腸洗後だったので、ロビンの心配は杞憂に終わり、主人は指を少し濡らしてしまっただけで優雅な姿のままだった。
しかし、独特の臭気がただよっている。 そうだ、ミハイル。 ロビンは数度の排泄に脱力しながら、もう一匹の犬を心配した。
ミハイルは自分の排泄した汚物の中にいた。 湯圧に耐えられず、四つん這いのまま前進し、ノズルから逃れたのであろう。 噴出した便を、流れ続ける湯がそれを周囲に撒き散らしている。
悪臭と糞便の中にあってなお、ミハイルの裸身は神々しく美しい。
「ミハイル、なってないな。尻も満足に閉じていられないのか?」
そして、主人は犬に顔を上げさせ、施すような口付けを落とす。
「クビクルム(寝室)へ行く。体を綺麗にして貰って付いてこい来い。」
惨めさに震えていたミハイルは、主人の言葉と口付けにそのロゼ色の瞳を潤ませる。 端正な顔にうっとりと幸福な陶酔が広がる。
それを見てロビンはこの犬が主人に心を奪われており、 また、主人も犬を愛している事を知るのだった。
おわり
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