宇宙の中心で愛を叫ぶ 後編 


   飛びかかる獰猛な触手。その淫らな数百の手はロバートの感じやすい体を幾重にも撫で回します。
   触手にアヌスをうがたれ、すぐに昂ぶってしまうロバート。濡れ、いきり立ってしまうペニス。
   群集に見られる恥辱にロバートは泣きむせびます。

   「いや、アアッ――ああん。ダメ、ああっ」

   群集はおおよろこび。

   「いやいや言っても、お体は欲しがっておりますよ」

   からだは素直です。触手のエロ攻撃に、尻は次第に熱く熟れ、意識も混濁してきます。

   「あふ……アアッ――スミ、ス――」               


   いとしいスミスの名を口走った瞬間でした。


   「ロバート! ぼくはここだ!」

   しゃきーん! スミスの登場です!
   スミスの光剣が打ち下ろされます。

   ずんばらりん。

   なんということでしょう。宇宙怪獣は真っ二つに。
   群集はびっくり


家令 (゚∀゚)あたしもびっくりです。どうちて?

補佐 牢を破って駆けつけたんだ

家令 どうやって牢を破ったんです。脱出不可能なのに

補佐 Σ( ̄∇ ̄; う…………ヘアピンじゃない?

家令 座敷牢ですか! ヽ(`Д´)ノで、どうやって武器を手に入れたんです

補佐 落ちてたm(。・ε・。)m〜♪

家令 すげーフシギな星!


  スミスは次に架台を切り倒し、ロバートを助けます。
  ふたりで上空に止めてあった宇宙船に吸い込まれ、バハハーイ、と惑星ビナンを逃げ出すのでした。




補佐 どう?

家令 どうって……(;-_-;) ところどころ異様に詳細で、ところどころ幼児の落書きみたいにです

補佐 書きたいところと興味ないところがあるんだよね

家令 その個所が色分けしたみたいによくわかります
   
補佐 まあ、ラストで感動するからさ

家令 まだ続くんですか、この話?

 


  さて、惑星ビナンを逃げ出したふたり。
  宇宙船でラブラブ新婚旅行です。

  若いスミスの情熱にロバートもメロメロ。エッチの後、彼は恥ずかしそうに目を伏せました。

  「卵……産めそう」

  うはうはと喜ぶスミス。恥ずかしがるロバートをつかまえ、産卵ショーをさせます。
  ロバートも若い夫のためならがんばります。
  悩ましく眉をしかめて、卵を産むロバート。

  「ああん……はあん、……ん」

  ようやくころがり出た卵はなんとピンク色。
  
  ロバートはよろこびました。「子どもが生まれる」




家令 llili○l ̄L また、ベタな……  


  卵はすぐに孵り、赤ちゃんが生まれます。
  幸せに包まれるスミスとロバート。

  若いスミスは感無量。

  「フラフラしてたけど、ぼくもお父さんになった以上はしっかりしなきゃ」


  フーテンの寅だったスミスもついに父性が芽生えました。
  しかし、

  ドカーンッ

  宇宙船が揺れかしぎます。
  見ると、宇宙船のハッチに別の宇宙船がドッキングしているではありませぬか。


  「やつらだ!」

  惑星ビナンの追っ手が、追いついてきたのです。

  「くそ、忘れてた!」


家令 いや忘れるなよ!!

補佐 愛は盲目だ

   
  ハンサムなビナン戦士たちがぞくぞくと乗り込んできます。
  ふたりは宇宙船を仕切るシャッターを閉めて、逃げようとしますが


家令  (T∇T )シャッターって、ふれあい商店街ですか


  脱出艇の前に来た時、ロバートが叫びます

  「赤ちゃんが――、千代松がいない!」


家令 o(T◇To)だれーっ?! いきなり時代劇ーっ!?


   千代松とはふたりの愛の結晶。卵から生まれた赤ちゃんです。

  「ロバート、やつらの目的はきみだ。きみはここで待て」
   
   スミスはあわてて千代松を探しに戻ります。

   しかし――




家令 千代松はもうビナン人に捕まっていたんですね

補佐 Σ( ̄∇ ̄;うぐぐ、こんな斬新な展開をなぜ読めたのだろう


   ビナン人は千代松を手に、スミスに迫ります。

  「ロバートの居所を吐け。吐かぬと、この赤子の命はないぞ」

   凶悪なビナン人は赤ん坊を壁に叩きつけようとします。

  「やめてくれ! ロバートは、ロバートは、えっと、その、あの――」

   苦悩するスミス。

   しかし、そこへ光線が――。ずんばらりん。

   ビナン人はまっぷたつ。赤ん坊は落ちる寸前、王ロバートの手に受け止められました。


  「陛下!」

  「わたしはここだ」

   ロバートはかつての臣下の前に姿をあらわし、言いました。

  「帰還する。この者たちに手をだすな」

   もちろんスミスは反対します。しかし、ロバートは聞きません。赤ん坊を託し、彼らと帰ろうとします。
   スミスがしがみついた時でした。


   ロバートは大木が倒れるようにゆっくりと倒れました。


   「ロバート!」


   おどろくスミス。ロバートのからだにとりすがると、ロバートは苦しげに微笑みました。


   「すまない。寿命みたいだ」


   スミスは耳をうたがいました。

   惑星ビナンの平均寿命は40歳だったのです。
   ロバートはまだ40にはなっていませんでしたが、産卵と度重なるストレスで寿命をちぢめていたのでした。

   「卵がカラだったのは、わたしにもう生命力が残ってなかったからだ。千代松を遺せてよかった。あの子はきみの長い寿命も受け継ぐだろう。千代、八千代の末まで生きてほしい」
  
   ロバートはスミスに、きみに会えてよかった、と言って目をとじました。


家令 ……


   ロバートのからだにとりすがるスミス。
   天に向かって吼えます。

   「たすけてくださああああい」


家令 (゚∀゚)そこパクリっ?!!! そこでパクリ!?
  
補佐 ウチュチュー♪


   惑星ビナンの戦士たちも突然の王の崩御にぼう然。
   しかし、すぐにひとりの戦士が赤ん坊に目をつけます。


  「王が死んだ。新しい王が必要だ」

  「あの遺児こそが、われらが新しい王だ」


   スミスは仰天。パートナーは死に、かわいい赤ん坊がまたさらわれそうになっています。
   冗談じゃない、と赤ん坊をつかみますが、

   ぼかん

   丸太で殴られてしまいました。
    


家令 ドリフか。せめて銃の台尻にしてください
 

  「千代松!」

  「下郎め。これはわれらが帝王ロバート二世なるぞ。ズが高ーい!」


   戦士たちは赤ん坊を連れて出て行ってしまいます。
   スミスは殴られ、蹴られしながら、必死に追いすがります。


  「千代松はおまえたちの王にはなれない。混血だ。卵なんか生めないぞ」

  「卵を産ませる技術は発達しているのだよ。愚民どもに勝手に増えられては困るから王ひとりしか産卵できないことにしているが、その気になれば、おまえにだって卵を産ませることはできるのだ」
  
  スミスは決意しました。

  「だったら、ぼくが産む」

  千代松をあの愛欲みだれる王宮にやるくらいなら、自分が犠牲になろうと申し出ました。

  「おまえが……?」

  戦士がうたがわしげに見つめます。
  スミスはするりっと服を脱ぎ落としました。四つん這いになって、尻をつきあげます。
  上目づかいでウフン♪

  セクシーポーズに戦士たちは動揺。スミスはあのロバートがころりと参るほどの美男でした。

  「なかなかうまそうな尻をしておるな」

  「元気な卵も産めそうだ」

  「赤ん坊に卵は産めないし」

  「じゃ、いっか」

  ということで、次代の王はスミスに決まりました。



家令 (T∇T )かるっ



 「さようなら、千代松」


  スミスは千代松を宇宙の宅配便に預けて、実家に送りました。


  「さあ、陛下――」

  スミスは惑星ビナンの王位に即位しました。
  昼は治世。
  夜は産卵と称する酒池肉林です。

  重臣たちは、なにかと奉仕にいちゃもんをつけては、スミスをいじめます。
  宇宙怪獣触手を使って、官能地獄に陥れては言葉責め。

  「よそ者め。どうした。このように濡らして」

  「アアン、いや、いや」

  「あつかましいおまえでも、やはり恥ずかしいとみえるな」

  「どうじゃ。こっちに顔を見せい」

   スミスの目に一筋の美しい涙が。

   しかし、それは恥辱の涙ではなかった。息子、千代松を守ったという父の誇りの涙なのだった。


      
   
  




家令  ……(゚∀゚)……

補佐  どう?

家令  …………

補佐  怒らないから言いなさい。どうだね? 

家令  ……ハーレクインを五つぐらいつなげて、ニューヨークのかわりに宇宙にしたらこの作品になりそうです

補佐  えええ? ハーレクインって産卵シーンがそんなに出てくるの?

家令  へんなところに食いつかないでください! 最後だけ渡辺淳一ですか? いかにもスケベ中年親父好みの演歌テイスト

補佐  兄弟舟?

家令  ヽ(`Д´)ノちがーうっ!

補佐  ノーベル文学賞、当たっちゃうかなと思ったんだが

家令  文学賞、ロトじゃありませんから

補佐  本当はさ、千代松のゆりかごの前で犯されるシーンとか。成長した千代松とともに親子丼とか、お小姓との禁断の愛とか、千代松との禁断の愛とか、いろいろ考えてたんだけど、

家令  llili○l ̄Lわたしが言うのもなんですが、けがらわしいです。補佐

補佐  すばる文学賞ぐらいならいけるかな

家令  下読みの段階で、発狂されるでしょう

補佐  しょうがない。じゃ、これバシリカにおさめといて

家令  いやですっ!




   補佐のSFというのは、細かい設定を考えたくない、という意味のようです。
   
   わたしも背景の下調べには泣いています。うん。がんばって書きます




家令  (ー"ー;)ふう……じゃ、どっぷり疲れたところで、書くとするか――む?


   外科部長作 

   近未来ナノSF 
  
     萌え萌えナノロボットの冒険

   副題 ナノサイズのロボットが体内からあなたをいやらしく支配? 




家令 アハハ、、、☆:・.*・.ヽ(T-T )ノ ヽ( T-T)ノ .・*.・:☆、、、アハハ


 ここは奇書編集室じゃありませーん!!! 




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