騎上位


 ペニスの先が、ぬめった熱い肉のなかに吸い込まれていく。

「……ンッ」

 アルフォンソが眉をしかめ、ゆっくりとあなたの上に腰をしずめていた。
 すぐには全部飲み込まない。亀頭のみ吸い上げると、ふるえるように息を吐いた。

 甘酸っぱい感覚のなか、ベッドにあなたはあおむいたまま、アルフォンソの美貌を見つめた。

 尻穴に硬いあなたのペニスをふくみ、アルフォンソはせつなく眉をゆがめ、細い息をしている。うっすらひらいた唇が艶かしい。
 あなたの視線に気づくとニヤリと笑った。

「もう、イキそうです」

 あなたがリングを嵌めるか、と返すと、彼は悲鳴のように笑った。

「そればかりは!」

 ペニスをつつむ腰が動き出した。
 熱い肉があなたのペニスをしぼりあげていく。深く飲み込み、吸い取り、締め上げ、解放する。口でされるように快感が揉みこまれていく。

 あなたは尾てい骨にこわばる淫蕩な感覚のなか、ゆらゆらと腰をおどらせる犬を見て苦笑した。
 この犬はヴィラにきた時、まだ処女だったはずだ。いったいどこでこんな小技をおぼえてきたのか。

 ニッと犬が微笑み返す。

 ――楽しんでますか?

 そうたずねるように、ペニスを絞り上げる。
 このままでは早くももっていかれそうだ。

 あなたは笑い、彼の腰に手を伸ばした。
 その骨盤をつかみ、ぐいと前に引く。腰の角度を変えると、アルフォンソがぎゅっと目をつぶった。

 あなたのペニスが彼の弱みにあたっている。感じやすい部分に匕首をつけられ、アルフォンソは動けなくなった。

 ジャンプ。
 あなたがそう命じると、アルフォンソはとまどったように見返した。だが、すぐに彼は笑い、身をゆすりはじめた。

 あなたのペニスをやわらかい振動が押し包む。反り返った亀頭の先端に何かがこすりつけらる。

「ん……、うふ、ンンッ」

 アルフォンソは悩ましく眉をしかめた。
 腰はあなたの手にとらわれ、熱いペニスからそこを逃がすことができない。はずめば、はずむほどに囚われ、蕩け、熱を増していく。
 すぐに彼の勃起したペニスがたらたらと露をたらしはじめた。

「ふ、んん……アア、ん」

 アルフォンソは我を忘れたように腰を振りたて始めた。
 快感に吊り上げられ、雄々しい上半身が反り返る。腰が跳ね回る。

 腰をつかむあなたの手が汗ばんでいた。水の吹き出す淫らな音がした。彼のアヌスがたっぷりとぬりこめたクリームを吹き出し、あなたの陰毛を濡らしている。

「はア、アアッ」

 ふとい首がのけぞる。筋肉の張った厚い胸がふるえ、小さな乳首がダイヤのように尖っている。
 彼の大きな手が自分の太ももをにぎりしめていた。爪を立て、浮き上がるまいと震えている。

「くッ、うッ」

 アルフォンソの目から涙がこぼれている。
 知らず、あなたの腰が跳ね上がっていた。彼の腰をがっちり押さえ、美しい生き物の柔らかな場所を叩き上げていた。

「あ、アアーッ」

 重いからだがどさりと、あなたの腰に落ちてきた。同時にあなたのペニスも火を噴き、彼のなかに溶けいった。




 あなたは水をとろうとして、ふとベッドをふりかえった。
 アルフォンソの長いからだがねじれるようにして、倒れている。

 あなたは水を含み、微笑んだ。
 アスリートのかたちよい尻がむざんに汚れている。だらしなく開いた股の間はクリームと体液に濡れはてていた。
 だが、疲れ果てた寝顔は幸せそうだった。
 満足したらしい。





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